「弱く、欠けの多い者が用いられる」
・イエス様の弟子たちは超人ではなく、凡人でした。彼らはガリラヤ湖畔で、ごく平凡に暮らしていたのです。年令的にも若く、未熟でした。弟子の中で最も長生きしたヨハネは16 ~ 17 才、ペテロはイエス様と同年代、他の者たちも20 代もしくは30 代初めごろだったようです。イエス様の弟子となったのは、若さだけが取り柄の、まだ世間知らずの若者たちだったのです。
・イエス様は、未熟な者を呼ばれました。そして、彼らをとおして驚くべき御業を行いました。神様は平凡な彼らが持っているわずかなものを用いて御業をなそうと考えられたのです。彼らの持っているわずかなものとは、何だったのでしょうか。それは「からし種一粒ほどの信仰( ルカ17 : 5 ~ 6) 」でした。からし種ほどの小さな信仰があれば神様の働きを十分することができるのです。
・弟子たちは弱く、欠けの多い者たちでしたが、彼らに共通した長所がありました。弟子たちは単純で、誠実で、素朴で、情熱的でした。そして際立った長所として、学ぼうとする謙遜な姿勢です。主は弱く失敗が多く欠けの多い者を呼ばれるのは、自分が足りない者、未熟な者だということを知っています。
・自分自身の足りなさを悟り自らを低くする人々は、本当の愛が何かを知っています。自分よりも隣人をより優れた者と考え、羊の群れを愛し尊く考えます。弟子たちはまさに、そのような者たちでした。平凡でも欠けが多くても大丈夫。粘土のような形を変える謙遜さがあれば、主は私たちを用いてくださいます。
今月のことば(2021年10月17日)
投稿日:
石田政美(横浜JOYバプテスト教会・派遣牧師)