愛の言葉 十戒(4)
偶像礼拝の戒め
・クリスチャンは、神社や仏閣を拝まないだけでなく、葬式や法事で、仏様を拝むことを遠慮します。なぜでしょうか。「十戒」の2番目「あなたはいかなる像も造ってはならない。それらにひれ伏したり、仕えたりしてはならない。」(出エジプト20:4~5)との戒めがあるからです。それには2つの理由があります。
・第一には、偶像礼拝は偉大な神を引き下げることになるからです。まことの神を人格のない偶像で、人格(神格)のある神を表すことなどできないのです。
・第二には、偶像礼拝は偉大な人間を引き下げるからです。聖書で「人間は神ご自身のかたちに似せて愛の対象として造られた」「神よりいくらか劣るもの」「栄光と誉れの冠をかぶせられた」(詩篇8:5)等々と、尊厳あるものと記されています。その人間を「愚か者」(マタイ5:22)にする姿の中でも、最たるもの、それが偶像礼拝です。
・「日本人は何でも拝むね」と外国の方が不思議がっていますが、拝む行為は、もっと慎重にすべきことなのです。拝むという字は礼拝の拝という字を書きますが、これは返事の「ハイ」と関係があるそうです。尊厳ある人間が、人格のない木や石の像に向かって頭を下げ「ハイ」と言う。まるで自分を、木や石以下のものにしていることです。
・私たちが無条件に「ハイ」と従うべき方は、私たちを造られた神だけです。私たちは神以外の何者も拝むことをしない、尊厳ある人間なのです。
・クリスチャンで「お墓参り」に行くと言う方がいます。気を付けましょう。
石田政美(横浜JOYバプテスト教会・派遣牧師)