安息日 ― 今日は休んでよい 十戒 (6)
・私たちの造り主である神様は被造物である人間のことをよくご存じでしたから、週一回の安息日を設け、これを守るように命じてくださいました。ですから、安息日を守ることは人間の基本的な権利なのです。ところが、私たちの心の中には「休んではいけない」という禁止令があるのです。
・「四当五落」という言葉を聞きました。「受験生は四時間しか寝なければ合格し、五時間寝たら落ちる」という意味です。このように、休まないで勉強したり、働く人が成功するのだと教えられてきました。しかし、聖書的にも、心理的にも休まないで勉強したり働いたりする人は燃え尽きるのだということがわかってきています。
・「日曜日も働かなければ、食べていけない」と言う人がいますが、少なくとも仕事の能率は、休んだ方が上がり、いい仕事ができると、ある経済学者は言っています。
・神様に従って、安息日をきちっと守ったために、仕事がうまくいかなくなったり人間関係がうまくいかなくなったりするということを聞いたことはありません。その逆に、神様に従えば従うほどすべてが肯定的に働くのです。神様が人間を造られたのですから、経済的にいいことと、心理学的にいいことと、霊的にいいことは全部調和するはずなのです。
・礼拝をするから勉強する時間がないのではありません。礼拝をしないから時間がないのです。忙しさや「休んではいけない」という禁止令から解放してくださる神様の約束を信じましょう。神様が「休め」と言われた日は 休んでいいのです。(続く)
石田政美(横浜JOYバプテスト教会 派遣牧師)