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日立バプテスト教会|日立市中成沢町のキリスト教会

メッセージ

今月のことば(2024年5月)

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神本主義的信仰へ

・人本主義的信仰とは「わたしのための神様」すなわち人間中心の信仰です。このような信仰からは、交わり中心、人道主義的ヒューマニズム信仰が前面にでてきます。その聖書的根拠として「いまだかって神を見た者はいません。わたしたちが互いに愛し合うならば、神はわたしたちの内にとどまってくださり、神の愛がわたしたちの内で全うされているのです。」(Ⅰヨハネ4:12)のみ言葉です。

・それは「愛あるところに神あり」(トルストイ)という言葉に代表されるものです。私は若いころ、このような信仰理解のもとに、交わり中心の教会生活やさまざまの社会運動に携わってきました。そこで体験したものは結局、人間の罪と荒廃以外の何ものでもなかったのです。

・神本主義的信仰は「神様のためのわたし」すなわち、神中心の信仰なのです。旧新約聖書は一貫して、神の絶対主権が打ち出され、人間は自らの自我を徹底的に砕かれ(引っ込めて)それに従い、自らを献げることが求められています。神の絶対的主権の前には、人間的愛も交わりも無慈悲なまでに顧みられず、その服従の果てに神の祝福が約束されているのです。

・上記のヨハネ書簡には前提があるのです。「あなたは心を尽くし、魂を尽くし、力を尽くして、あなたの神、主を愛しなさい」(申命記6:4、マタイ22:37)、「何よりもまず、神の国と神の義を求めなさい」(マタイ6:33)、すなわち、まず服従があって次に交わりがあるのです。決してその逆であってはならないということなのです。

・このような神の絶対主権の前に、自我が砕かれるところで聖霊は働かれます。このような神本主義的信仰に於いてこそ、神は驚くべき御業を現わされます。

石田政美(横浜JOYバプテスト教会・派遣牧師)

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