そこ(近く)にある助け
「神はわたしたちの避けどころ、わたしたちの砦。必ずそこにいまして助けてくださる。」 (詩篇46:1)
・ともすると私たちは、偉大な聖者あるいは信仰の人と言われる人には悩みや苦しみなどはないように思われやすい。私などとは違うのだと考えやすい。しかしそうではない。悩んだり苦しんだりすることは私たちとなんら変わりがないか、あるいはかえって多いくらいである。彼らは、そういう中で主は今生きておられ、そこに(近くに)いて、必ず助けてくださると信じ、避けどころを得ているのである。そこにこそ彼らの偉大さがあるのである。
・主は「そこ(近く)にいます」以上のお方である。主はまさに「そこにいまして助けてくださる」お方である。いちばん近くの友や家族よりも近くにおられる、悩み苦しみの時に私たちのうちにおられる方である。しかも、私たち自身以上に近くおられる。私たちは時には、平静さに欠けることもある。しかし、主はいつも、力と同情をもって至近距離におられる。
・信仰者の願い求める人生、それはただ単に苦悩のない人生ではない。たといどのような苦悩の中にあっても、この詩人のように近き助けを見いだしていくこと、そこに大きな恵みがある。
・主にゆだねて安息しよう。彼は私たちの避けどころだから、私たちの助けである神に寄りかかろう。思い煩ったり、恐れたりする必要はない。たといどんな状況にあっても私と共に神がいてくださるのだと信じて力強く生きていきたい。
石田政美(横浜JOYバプテスト教会・派遣牧師)