権 威
・このたびの膝の手術を終えた翌日早朝6時半に担当主治医が病室にこられ、「起き上がり、立ちなさい」と言われたのです。昨日手術したばかりで、まったく足を動かすこともできない状態でした。しかも激しい痛みでしたので、ほとんど寝ることもできなかったのです。
・そんな状態の私に、「起き上がりなさい。立ちなさい。」と言われたのですが必死で痛みをこらえ、全身の力で立ち上がることができたのです。この主治医の言葉には権威がありました。
・この時、イエス様がベトザタの池で、足の不自由な人をいやす場面(ヨハネ5:1~9)が浮かんできました。38年も病気で苦しんでいる者にイエス様は「良くなりたいか」と言われ、「起き上がりなさい。」と言われると、「すると、その人はすぐに良くなって、床を担いで歩き出した。」のです。
・38年間、一日中横になり、わずかな食べ物を口に入れる毎日、それが彼の人生。そんなみじめな男の耳に「良くなりたいか」と問いかけにより、男は心の目を覚ましました。そしていやされたのです。
・イエス・キリストは、神の権威により命じられます。イエス様の権威ある言葉にふれる時、私たちは、不可能(38年床に伏す)状態から、立ち上がることができるのです。
・現代は、真の権威が喪失された時代です。政治家に、教育者に、産業界のリーダーに、両親に、宗教家に真の権威が必要です。他方、この世には悪魔的権威(黙13:2)が横行し、人々は苦しんでいます。悪魔的権威は、神の権威のもとに滅ぼされる必要があります。
・今こそ、心から神の権威を祈るものです。
石田政美(横浜JOYバプテスト教会・派遣牧師)