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日立バプテスト教会|日立市中成沢町のキリスト教会

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今月のことば(2023年1月)

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説教壇 地上の船首

・19世紀のアメリカの作家ハーマン・メルヴィルの小説に『モービィ・ディック』(日本語訳は『白鯨』)があります。アメリカ北部の東海岸にある一つの港町の「捕鯨者の教会堂」と呼ばれる教会での礼拝の場面が出てきますが、そこでの牧師の説教にたいへん示唆に富んだ言葉に出会います。

・「説教壇こそはこの地上の船首であり、他のすべてはこれに従うのだ。説教壇は世界をみちびくそのへさきこそ、何ものよりいちはやく神の怒りの衝撃を感ずるのだ。そこからこそ、順逆ともに向かって、まず救いの風を祈り出さなければならない。まさしく、世界は心のままに風を呼ぶ神にその旅路をゆく船であり、その船旅に終わりはなく、そして説教壇はその船首なのである。」

・私たちプロテスタント教会の礼拝において、その中心の位置を占める説教壇!教会の唯一の正典である聖書の真理が、主日ごとに解き明かされる説教壇!それこそまさに、時代の先端に立って、この世界を導き、神の御旨をさやかに示す『地上の船首』なのだ、というのです。

・こうした表現に、キリスト教会にゆだねられている使命の重大さに、改めて目を見張らざるを得ません。くり返し読むたびに、これはまことに味わい深い、一種の感動を禁じ得ない、私の大好きな言葉の一つであります。

石田政美(横浜JOYバプテスト教会・派遣牧師)

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