愛の言葉 十戒 (5)
解放の日
・十戒の第4戒「安息日を覚えて、これを聖とせよ」(出エジプト20:8)は、後に様々な禁止令が付け加えられ、イエス様の時代には非常に厳格に守られていたのです。料理をしてはいけない、掃除をしてはいけない。一定以上の距離を歩いてはいけない、病気でも治療してはいけない、重い物を持ってはいけない等々。パリサイ人、律法学者の指導の下、人々は安息日にはほとんど何もできない「束縛の日」となって苦しんでいました。
・イエス様は、これらの多くの禁止令を破っていかれました。安息日に多くの病人をいやされました。一方、イエス様は安息日には毎週必ず会堂にに行って礼拝をし、それを厳格に守っておられました。ただしイエス様は安息日を「束縛の日」として守るのではなく、「解放の日」として主張され守っておられたのです。同じ安息日にイエス様がいるところでは、縛られていた人々が解放されていったのです。
・このキリストの心で、第4戒を読むと、安息日に神様が私たちに語っておられる5つのメッセージがあることがわかります。①今日は休んでよい。②今日は自分を喜んでよい。③今日は安心してよい。④今日は1人で生きなくてよい。⑤今日は勝利を信じてよい。
・日曜日の礼拝をなかなか守れないという人は、怠け者だから守れないのではなく、実は、様々な禁止令に縛られているから守れないのです。そこから解き放たれ、自由になるために、この5つの解放のメッセージが与えられているのです。(続く)
石田政美(横浜JOYバプテスト教会派遣牧師)