「晩年における訓練(2)」~使命に生きる~
クリスチャン詩人である星野富弘さんが「命一式」というすばらしい詩を書かれています。
「新しい命一式、ありがとうございます。大切に使わせて頂いておりますが、大切なあまり仕舞い込んでしまうこともあり、申し訳なく思っております。いつもあなたが見ていて下さるのですし、使いこめばよい味も出て来ることでしょうから、安心して思い切り、使って行きたいと思っております。」
私はこの詩を読んだとき「使命」ということを強く思わされました。星野さんは若いとき事故で首の骨を折って四肢麻痺になりました。そのような状況で口で筆をくわえて絵を描き、それに詩を添えるということを使命にしておられます。使命という字は「命を使う」と書きます。安心して思いっきり与えられている「命一式」を使っていくことが「使命に生きる」ということではないでしょうか。晩年を迎えて、「使命に生きる」とはどんな生き方をしたらよいのかと祈り求めておりましたら、次の御言葉が与えられました。
「年老いて、しらがになっていても、神よ、私を捨てないでください。私はなおも、あなたの力を次の世代に、あなたの大能のわざを、後に来るすべての者に告げ知らせます。」(詩篇71:18 新改訳)