復活の力
・新約聖書の中には、「力」という言葉が57回出てきます。この言葉は、歴史上最も力強い出来事に使われています。紀元前と紀元後を分ける出来事として表現するために使われています。その出来事とは、イエス・キリストが死からよみがえられたということです。
・人生で最も大切なことは、キリストを知り、キリストの復活の力を体験することです。その復活の力こそ、わたしたちの人生を変える力です。パウロは次のように語っています。「わたしはキリストとその復活の力を知り、その苦しみにあずかって、その死の姿にあやかりながら・・・」(フィリピ3：10)。「また、わたしたち信仰者に対して絶大な働きをなさる神の力が、どれほど大きなものであるか、悟らせてくださるように。神は、この力をキリストに働かせて、キリストを死者の中から復活させ天において御自分の右の座に着かせ、すべての支配、権威、勢力、主権・・・あらゆる名の上に置かれました。」(エフェソ1：19～21)
・パウロはここで「力」と訳されている言葉に、ギリシャ語の「デュナミス」という語を使っていますが、これは英語の「ダイナマイト」の語源となっている言葉です。「あなたの人生をも変えることのできるダイナマイトのような力を、神は私たちに与えたいと願っておられる」とパウロは言っているのです。そうです、2000年前にイエス・キリストを死からよみがえらせたあの復活の力がいま私たちに差し出されているのです。聖書はこの復活の力を、過去を帳消しにする力、問題に打ち勝つ力、そして人格を造り変える力であると表明してしています。
石田政美（横浜JOYバプテスト教会・派遣牧師）