「驚くばかりの恵み」
・先週JOYチャペルは25周年記念礼拝を献げました。当時60才になっていた私は、もう一度、牧師として仕えるチャンスがあるなら、すでに確立された教会よりも、新しい教会の開拓に携わりたいとの夢がありました。そして、そのプランが示されたのです。H兄(当時33才)とS兄(当時39才)の2人から、「一緒に礼拝を始めましょう」という申し出がありました。
・開拓伝道は夢でしたが、大変躊躇しました。神の御旨なのか、苦しい祈りの日々が続きました。3週間目の早朝、夢の中で神の「私の計画だ」と語られるのを聞いて、飛び起きて決断したのです。
・課題、問題がたくさん有りましたが、神の御旨である大宣教命令「出て行って、すべての人々を弟子とせよ」に忠実な教会として歩んできました。そして「驚くばかりの恵み」に預かりました。
・「驚くばかりの恵み」といえば、ジョン・ニュートン作詞の英語の題名“アメイジング・グレイス”で、私たちが最も好んで歌う賛美歌の一つです。「びっくり仰天するような恵み」という意味だそうです。彼は、奴隷船の船長となり、血も涙もない残忍な男でしたが、みごとな回心をし牧師になって講壇で「回心した元船長のあかし」を語り続け、82才で召されましたが、生涯の死期が近づいたある日、大声で「私の記憶はほとんど薄れた。しかし、二つのことだけははっきりしている。一つは、私が途方もない大きな罪人であったということ。もう一つは、キリストは途方もなく大きな救い主であるということ」と叫んだのです。彼は、最後まで自分の生涯を劇的に変えた神の恵みに感動し、「びっくり仰天する恵み」を賛美して召されていきました。
石田政美(横浜JOYバプテスト教会・派遣牧師)