愛の言葉 十戒(2)
序 文
・神様が私たちに十戒を与えてくださっているのは、私たちを心配し、私たちのことを何とかしようとして一生懸命に語りかけて下さる愛の言葉なのです。
・まず、十戒の序文で「神はこれらすべての言葉を告げられた」(出エジプト記20:1)と語ります。「戒めを」ではなく、「言葉を」です。言い換えれば「これから述べる十戒は私たちのお父様の愛の言葉なのですよ」という語りかけです。
・次の2節で「わたしは主、あなたの神、あなたをエジプトの国、奴隷の家から導き出した神である」と語ります。2節の中にある「わたしは神、あなたの主」という言葉は、聖書の中に、これと同じような言葉がたびたび出てきます。そして、それらの言葉のあと必ず「恐れるな、わたしはあなたを助ける」「見捨てない」(イザヤ41:10、14)「恐れるな。わたしはあなたと共にいる」(イザヤ43:5)等と語り、さらに「わたしの目にはあなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している」(イザヤ43:4新改訳)と語られています。
・このように「わたしは主、あなたの神」という言葉のあとに神様が言おうとしておられることは、わたしはあなたを愛するあなたの主、あなたを決して見捨てないあなたの親、あなたを離れずどんな時にも助け支える友。あなたの幸せを心から願っている神なのだ、ということなのです。このような意味の序文をつけて十戒は語られているのです。