自分の弱さを誇る
・パウロは、何一つ欠けたところのない人でした。血筋、地位、学識、律法を正しく守っているという点においても、足りないものは何一つありませんでした。(フィリピ3:5~6)。しかし、このようなものは人を高慢にさせる危険性を秘めているのです。
・そこで神は、パウロにとげを与えられたのです。その結果、神はパウロを弱い者にされました。このとげによって、パウロは完全に神だけに依り頼む者となり、全能なる神の御力をこの世に現わすようになったのです。パウロは、自分自身については、弱さ以外には誇るものはない(Ⅱコリント12:5)と語っています。強い者でさえ弱くしてから用いられる神にとって、私たちの弱さは何の障害にもなりません。
・神は弱い者たちにこそ関心を持っておられます。いや、むしろそのような弱い者こそ引き上げて、お用いになられるのです。「わたしの恵みはあなたに十分である。力は弱さの中でこそ十分に発揮されるのだ。だから、キリストの力がわたしの内に宿るように、むしろ大いに喜んで自分の弱さを誇りましょう」(Ⅱコリント12:9)とパウロは声高に自分の弱さを誇っています。
・イエス様の弱い弟子たちは、徹底的に神に頼ることを学び、強い者が成し遂げることのできないことを成し遂げました。私たちは、弱い土の器です。しかしイエス様がおられるなら、私たちは宝を満たした栄光ある土の器となるのです。このことを信じて、しっかり歩んでまいりましょう。
石田政美(横浜JOYバプテスト教会派遣牧師)